竹取り物語
2013年11月1日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
在来資源・素材を生かした地域活性化を指向する、南城市商工会のお手伝いで、ヤンバルまで竹取りに行ってきました。
お目当ての竹は、「蔓草庵」の島袋正敏さんに同行していただいたので、さほど苦労することなくゲット!
朝からショボ降る雨に濡れたり、川の中を歩いたりもしたので少し疲れましたが、結構テンションが高まり、たまには体を使わないといけないなと思った次第(思っただけで終わるでしょうが)。

かたまって生えているシジャダキ(ホウライチク)の中から、1本ずつノコを使って切り出し。虫が入っているものも見受けられるようで、竹林は切らないとダメになるようです。地元でも竹が使われなくなっていることの証しでしょうか。

竹は直径3cm前後。孟宗竹のように太くありませんが、それでも10本も束ねて担ぐと結構な重量感。キビ担ぎほどではないですけどね。
(三嶋)
ユンタク会(「小谷ある記」報告)
2013年10月27日 Category: ユンタク会 Comment : 0
今回は南城市佐敷小谷(おこく)を歩いた報告。今回は知念で「木創舎」を営む木工作家・城間光雄さんにも参加してもらい、製作中の地域マップを使いながらいろいろユンタクしました。
内容的には前回のユンタク会とリンクしていて、「ちゅくいむじゅくい」に基づくモノづくり、地域づくりをすすめたいというイメージが、漠然としながらも通底していると思います。

村の南東側にある十字路(クシントーグヮー)。何でもない風景に見えても、地元の方にはさまざまな思いが詰まった大切な場所であることは多々あります。単なる情報として処理できないような、人々の思い出や物語を出来るだけ拾い集め、残し伝えたいものです。

集落に残るホウライチク。竹と竹細工で知られた小谷ですが、現在はほとんど過去のものになりつつあります。竹や竹細工の復活が実を結べばいっそう元気になるでしょう。在来資源を利用しながら、課題解決に向かうムーヴメントが期待されます。
(三嶋)
マーグとシンタ
2013年10月23日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
南城市大里でマーグとシンタを見てきました。
マーグはススキと竹で作られた円形のカゴ。女性が嫁入りの時に持参するもので、衣類入れとして使っていたようです。
シンタは、カマンタなどとも呼ばれる鍋の蓋(ふた)です。鍋の大きさに合わせてサイズはいろいろあるようです。これもススキと竹で作られています。
マーグもシンタも、かつて沖縄で一般的に使われた道具のひとつですが、1960年代から次第に実用品としての用途はなくなり、民芸品としての命脈も現在、ほぼつきようとしています。
自然から遠ざかる事が価値を持つとすり込まれ、高度成長期を過ごしてきた私たちは、在来資源を巧みに取り入れてきたシマの暮らしが、消滅しようとする間際にも立ちあっているようです。

周辺にあるススキと竹を使って編み上げられたマーグ。手に取ると思ったより重く、緻密に作られていることが分かります。直径約50cm。

大鍋(シンメーナービ)用の蓋、シンタ。取手もしっかりとした作り。合理的かつ美しい曲線を描いています。
(三嶋)
やんばるの川歩き
2013年10月21日 Category: Myある記 Comment : 0
名護市で行われた天仁屋川の川歩きに参加しました。
少しヒンヤリする水温でしたが、濡れながら川の中をジャブジャブ歩く感覚は、思えばずいぶん久しぶり。参加者も同じ気分なのか、ウキウキした様子でずんずん上流に向かって歩きます。
途中途中で島袋正敏さんの解説や実演もあって、それも聞き逃せません。
正敏さんの話からも、濃密だった川と人の暮らしは、自然豊かなこの地でも過去のものになっている様子。
かつての暮らしを記録することが、ここでも喫緊の課題のひとつといえるようです。

天仁屋川の河口から、上流の滝つぼを目指します。滑りやすい足下に気をつけながら、みんな楽しそうに川の中を歩いています。

三面張りが途切れるころから岩のゴロゴロ地帯が続きます。本土の河川を思わせるような光景ですが、見上げると亜熱帯の樹木が空を覆うように繁茂しています。

最終目的地の滝(名前を聞きわすれた)に着きました。直前にはかなりの傾斜のガケをよじ登ったりしたので、かなり達成感もあります。
写真左側に切れている斜面中腹には、ネコの額ほどの平地があり、大正期には水車が設置されていたそうです。沖縄で水車はあまり馴染みがありませんが、ここでは滝の水を利用した水車で、製糖を行っていたとのこと。
重いキビを背負ってガケを下り、でき上がった黒糖を詰めた樽(60〜70kg)を背負って再びガケを登っていた、との話に一同ビックリ。
たどり着くにも一苦労するようなこの場所で、人々はどんな思いで激務に耐えたのでしょう。
遠い時代の人々に思いを馳せました。
(三嶋)
