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マーグとシンタ

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南城市大里でマーグとシンタを見てきました。
マーグはススキと竹で作られた円形のカゴ。女性が嫁入りの時に持参するもので、衣類入れとして使っていたようです。
シンタは、カマンタなどとも呼ばれる鍋の蓋(ふた)です。鍋の大きさに合わせてサイズはいろいろあるようです。これもススキと竹で作られています。
マーグもシンタも、かつて沖縄で一般的に使われた道具のひとつですが、1960年代から次第に実用品としての用途はなくなり、民芸品としての命脈も現在、ほぼつきようとしています。
自然から遠ざかる事が価値を持つとすり込まれ、高度成長期を過ごしてきた私たちは、在来資源を巧みに取り入れてきたシマの暮らしが、消滅しようとする間際にも立ちあっているようです。


周辺にあるススキと竹を使って編み上げられたマーグ。手に取ると思ったより重く、緻密に作られていることが分かります。直径約50cm。


大鍋(シンメーナービ)用の蓋、シンタ。取手もしっかりとした作り。合理的かつ美しい曲線を描いています。
(三嶋)

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