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特定非営利活動法人
沖縄ある記
(地域文化支援ネットワーク)

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名護博物館が開館30周年を迎えました

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名護博物館は1984(昭和59)年、それまで名護市庁舎だった建物を利用し、リニューアルして開館しました。
 博物館の理念は、「ぶりでぃ(群手=みんなの手)」という言葉で表しているように、市民参加を基本としたものであり、地域の自然と暮らしに密着した活動を重視したものでした。
 それは、地方であることを逆手にとり、地域の固有性をもって中央に対峙するといった、1973(昭和48)年の「名護市総合計画・基本構想」、いわゆる「逆格差論」の流れに沿ったものだったと理解されます。市立博物館でありながら、「市立」の文字が入っていないのも、市民を中心に据えるというこだわり故でしょう。
 みんなで備品を作ったり、ペンキを塗ったりすることから形作られた博物館は、学校帰りの小学生や市民が気軽に立ち寄り、宿題をしたり打ち合わせやおしゃべりを楽しむ場所として今も親しまれていますが、その光景を見るにつけ、これこそ故・伊藤寿朗氏がとなえた、市民参加型を基本とする「第三世代の博物館」なのではないかとさえ思うのです。


記念式典。今にいたる博物館の骨格を形作った初代館長・島袋正敏さんも、功労者の一人として表彰されました。


これまでの歩みをふり返る展示会。

 手づくり感がいっぱいの名護博物館ですが、建物の老朽化と狭隘なスペースの解消策として、新館建設も急がれるところ。
 その際には、建物は新しくなっても、市民や関係者と築き上げてきた歴史やネットワークを基本に、地域に開かれたアクティブな博物館であり続けて欲しいものです。
(三嶋)

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伊平屋で山学校

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 名護博物館や友の会と、今年度進めている「やんばる山学校」プロジェクトで、伊平屋島に行ってきました。
 伊平屋行きの船は、この季節、結構ゆれるので気持ちはブルーでしたが、下船後に昼食をとると元気回復。目的地の我喜屋公民館を拠点に、写真展やワークショップの実施となりました。


我喜屋に残る現役のコンクリート製水路。やんばる各地で造られたようですが、1960年代にほとんどが使われなくなっているだけに、たいへん貴重だと思います。この日もきれいな水が流れていました。


田植えの準備が進む、水田近くの高台にある土帝君(トゥーテークー)。人形が残っている所は、たいへん珍しいのではないでしょうか。

 伊平屋小学校の3,4年生合同のワークショップ。名護博物館友の会の玉城一男会長と、我喜屋区長が集落の拝所や家屋、行事などを解説しました。
 平たいサンゴを積み上げた屋敷囲いと、赤瓦・セメント瓦屋根の民家が続く我喜屋の風景に、来訪者は誰しも驚嘆・感動の声を上げますが、地域の子供たちにもその素晴らしさや先人の歩みを伝えたいもの。地域や家族に誇りを持つことが、豊かさを身近に感じる出発点ではないでしょうか。
(三嶋)

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大山ターンムを味わう

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 「大山田芋ファンクラブ」の仲村さん夫妻に誘われて、2回目のターンム畑散策を行いました。 
 参加者が集まるか気になっていましたが、結果的には50人ほども集まっていただいたので一安心。前回の南側半分に続いて、今回は残りの北側を散策しました。
 また、前回、「実際にターンムを食べたい!」と無茶振りしていたところ、見事に応えていただき感謝。蒸かしたばかりの熱々のターンムを頬張り、ムジ(田芋のクキ)汁に舌鼓を打ってみんな大満足でした。
 案内は前回同様、宜野湾市文化課の呉屋義勝さんと生産者の伊佐實雄さん。
 地元ならでは、生産者ならではの、とっておきの話を披露していただき、面白可笑しく体験することができました。
 感謝です。

生産者の方にも声をかけてもらい、話をすることもできました。


ホテルやら商業施設やらがすぐ近くに迫っていても、一歩足を踏み込むと、自然いっぱいの別世界。


熱々のムジ汁が体に染みました。伊佐さん手づくりのターンムを提供していただいたとか。

 年々、小さくなっている田芋畑ですが、実際に畑を歩き、生産者の話を聞くと、いろいろ分かってきました。長い年月をかけて畑に注がれた知恵や工夫、愛情といったものは、単純に経済性だけでははかれないほど重く、尊いものだと思います。
 また、地域の自然と、人々がいかに折り合いをつけて暮らしてきたのかを学ぶことは、これからの環境を考える上でも重要でしょう。
 まだまだ奥が深い大山の田芋畑。これからも、いろんなことを学び、楽しみたいと思いますが、そのためにも、何とか残して欲しいものです。
(三嶋)

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字城の写真展

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 名護市の字城(グスク)で、地域の写真展が行われました。文化庁の支援事業、「やんばる山学校」プロジェクトの一環です。
 事業の内容は、公民館に残っている地域の写真や、家庭にある家族のスナップなどを持ち寄って展示し、みんなで思い出を語ろうというもの。
 思い出を共有することで一体感も生まれますし、これまで知らなかった自分史を、身近な年配者から教えてもらう機会ともなります。
 そして何よりいいのは、地域のお年寄りが昔を思いだして若返ること。見ているこちらにも元気が伝染し、楽しくなります。たった1枚の写真でも、そこから紡ぎ出される物語は無限大だと確信します。


 簡単なパネルと自前のプリンターを使った展示。経費をかけず、手づくりで活動できる方法論を確立することが、持続的な発展には欠かせないと感じます。


 展示会のキモは来場者とのユンタク。そのためのスペースを設置し、お茶を用意して楽しく語ってもらいます。展示会は聞き取りのための貴重な現場となります。
 地域には、ヘタな小説やドラマより面白い物語が数多く埋もれています。先達の人生を垣間見ながら、われわれが学べることは無限だと感じます。


 底仁屋公民館で予定されたミニデイに、プロジェクトのメンバーで参入。小学校が閉校となった過疎のムラで聞く体験談は、町中に位置する字城とも異なっていて、たいへん面白いものでした。
 短時間に終わったのは残念ですが、それでも戦後史の断片が聞けたのは貴重でした。沖縄戦が多様だといわれるように、戦後史も地域差があり多彩だと実感しました。それだけに、体験者の聞き取りも急がねばならないでしょうね。いつやるの? 今でしょう!(古いか)。
(三嶋)

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稲嶺名護市長が勝利

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 名護市の市長選で、二期目の稲嶺さんが勝利しました。嬉しい限りです。
 露骨で品のない政府のやり口や、その走狗となって地域を分断する輩が跋扈する昨今の沖縄に、歯噛みしていた人は多いはず。久々の朗報にスカッとしましたね。
 本土にいる娘や友人からも、喜びのメールや電話が届き、共に名護市民の決断に敬意を払いました。(ボクは何もしてないんだけど)喜びを共有できるのはありがたいことです。
 しかし、闘いはこれからでしょう。想像したくはありませんが、血を流す事態にならないとも限りません。
 その時、自分はどうするか。
 傍観者ではなく、当事者としての覚悟が問われそうです。


写真は1997年4月の辺野古海岸。キャンプ・シュワブとの境界がまだユルイころ
(三嶋)

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