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沖縄ある記

 

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特定非営利活動法人
沖縄ある記
(地域文化支援ネットワーク)

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那覇市首里末吉町2-141-60

■お問い合せ

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大山ターンムを味わう

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 「大山田芋ファンクラブ」の仲村さん夫妻に誘われて、2回目のターンム畑散策を行いました。 
 参加者が集まるか気になっていましたが、結果的には50人ほども集まっていただいたので一安心。前回の南側半分に続いて、今回は残りの北側を散策しました。
 また、前回、「実際にターンムを食べたい!」と無茶振りしていたところ、見事に応えていただき感謝。蒸かしたばかりの熱々のターンムを頬張り、ムジ(田芋のクキ)汁に舌鼓を打ってみんな大満足でした。
 案内は前回同様、宜野湾市文化課の呉屋義勝さんと生産者の伊佐實雄さん。
 地元ならでは、生産者ならではの、とっておきの話を披露していただき、面白可笑しく体験することができました。
 感謝です。

生産者の方にも声をかけてもらい、話をすることもできました。


ホテルやら商業施設やらがすぐ近くに迫っていても、一歩足を踏み込むと、自然いっぱいの別世界。


熱々のムジ汁が体に染みました。伊佐さん手づくりのターンムを提供していただいたとか。

 年々、小さくなっている田芋畑ですが、実際に畑を歩き、生産者の話を聞くと、いろいろ分かってきました。長い年月をかけて畑に注がれた知恵や工夫、愛情といったものは、単純に経済性だけでははかれないほど重く、尊いものだと思います。
 また、地域の自然と、人々がいかに折り合いをつけて暮らしてきたのかを学ぶことは、これからの環境を考える上でも重要でしょう。
 まだまだ奥が深い大山の田芋畑。これからも、いろんなことを学び、楽しみたいと思いますが、そのためにも、何とか残して欲しいものです。
(三嶋)

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字城の写真展

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 名護市の字城(グスク)で、地域の写真展が行われました。文化庁の支援事業、「やんばる山学校」プロジェクトの一環です。
 事業の内容は、公民館に残っている地域の写真や、家庭にある家族のスナップなどを持ち寄って展示し、みんなで思い出を語ろうというもの。
 思い出を共有することで一体感も生まれますし、これまで知らなかった自分史を、身近な年配者から教えてもらう機会ともなります。
 そして何よりいいのは、地域のお年寄りが昔を思いだして若返ること。見ているこちらにも元気が伝染し、楽しくなります。たった1枚の写真でも、そこから紡ぎ出される物語は無限大だと確信します。


 簡単なパネルと自前のプリンターを使った展示。経費をかけず、手づくりで活動できる方法論を確立することが、持続的な発展には欠かせないと感じます。


 展示会のキモは来場者とのユンタク。そのためのスペースを設置し、お茶を用意して楽しく語ってもらいます。展示会は聞き取りのための貴重な現場となります。
 地域には、ヘタな小説やドラマより面白い物語が数多く埋もれています。先達の人生を垣間見ながら、われわれが学べることは無限だと感じます。


 底仁屋公民館で予定されたミニデイに、プロジェクトのメンバーで参入。小学校が閉校となった過疎のムラで聞く体験談は、町中に位置する字城とも異なっていて、たいへん面白いものでした。
 短時間に終わったのは残念ですが、それでも戦後史の断片が聞けたのは貴重でした。沖縄戦が多様だといわれるように、戦後史も地域差があり多彩だと実感しました。それだけに、体験者の聞き取りも急がねばならないでしょうね。いつやるの? 今でしょう!(古いか)。
(三嶋)

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稲嶺名護市長が勝利

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 名護市の市長選で、二期目の稲嶺さんが勝利しました。嬉しい限りです。
 露骨で品のない政府のやり口や、その走狗となって地域を分断する輩が跋扈する昨今の沖縄に、歯噛みしていた人は多いはず。久々の朗報にスカッとしましたね。
 本土にいる娘や友人からも、喜びのメールや電話が届き、共に名護市民の決断に敬意を払いました。(ボクは何もしてないんだけど)喜びを共有できるのはありがたいことです。
 しかし、闘いはこれからでしょう。想像したくはありませんが、血を流す事態にならないとも限りません。
 その時、自分はどうするか。
 傍観者ではなく、当事者としての覚悟が問われそうです。


写真は1997年4月の辺野古海岸。キャンプ・シュワブとの境界がまだユルイころ
(三嶋)

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回想法の講演会

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 名護の「やんばる山学校」プロジェクトで実施した、回想法の講演会にたいへん刺激を受けました。
 「高齢者を元気にする回想法」というテーマで、日本福祉大の来島修志先生がお話になりましたが、福祉や医療と博物館がコラボしている実例も紹介いただき、「そうだそうだ」とヒザをたたきました。
 先生がおっしゃるように、回想法は認知症などに効果のある治療法のひとつでしょうが、そのなかで高齢者の生活体験が聞き取れることは、博物館にとっては情報収集の場もなり得るでしょう(高齢者のみなさんが許容する範囲内で)。
 もう長いあいだ低迷する経済と歩調を合わせて、集客数や費用対効果を上げる努力が博物館にも求められてきましたし(想像だけど)、その対策として誘客しやすい企画や広告展開に力を入れているように思えます(想像だけど)が、このままでは、地味でも意義のある企画や住民に役立つ展示などが、コストがかかるとか利益率が低いからという理由で敬遠されるのではないかと心配になります。
 住民の文化的生活に寄与することを博物館が第一義に考えるなら、派手なパフォーマンスはなくとも、地域が元気になる回想法のような実践こそ重要ではないでしょうか。直接的な利益はなくても、中長期的には社会コストの軽減につながりますし、博物館や学校、市民とお年寄りとの交流が活発になれば、あちこちで笑い声が響き、かつてのようなコミュニティを取り戻そうとする動きにもつながる気がします。
 1枚の写真や1個のバーキを前に話が弾み、誰もがプチ幸福を感じられるような機会を博物館が手助けする、ってのは十分アリだと思うんですよね。

(三嶋)

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「スクガー(底川)ある記&忘年会」が終了

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 思ったより多くの方の参加をいただき、「スクガー(底川)ある記&忘年会」が無事終了しました。
 スクガー(底川)は、油断するとすぐ樹木に覆われてしまうような緑濃い場所ですが、「底川を守る会」の方々が汗を流して整備されていたので、問題なく散策することができました。同会の方々や代表の城間光雄さんに感謝です。


りっぱな石積みが残る屋敷の前で、城間光雄さんの話を聞く


集落の中で一番広い屋敷跡。建物はありませんが、屋敷囲いやフール、井戸などの石積みが残っています。大きな石材は、具志頭村(現八重瀬町)港川から字知念の海岸まで舟で運び、山道を馬車か人力で担ぎ上げたのではないでしょうか。しかし、その作業がいかに大変だったか、現地の斜面を見ると実感できるはず。長い年月をかけ、少しずつ積み上げたんでしょうね。たぶん。

 以上、2013年の「沖縄ある記」は最後までドタバタでした。もう少し計画的に動きたいものだと反省しますが、たぶん来年も変わらないんでしょうね(苦笑)。
 なので、みなさまには今後もご面倒を多々かけるかと思いますが、あたたか〜な気持ちでおつき合いくださいますよう、お願い申し上げます。
(三嶋)

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