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博物館の石灯籠

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現在の沖縄県立博物館・美術館入口におかれた石灯籠は、特に目を引く存在でもなく、所在なげにみえる。

しかし、ある時、戦後間もなく米軍が開設した東恩納博物館の庭園や、1958(昭和33)年頃に撮影された首里博物館の写真を見て、同じような石灯籠が写っていることに気がついた。博物館に確かめた分けではないが、たぶん同じものではないだろうか。

もともとどこにあったものか知らないが、どちらの博物館も首里城周辺からいろいろな品物を収集したというから、この石灯籠も、その中の一つだったのかも知れない。

現在の沖縄県立博物館・美術館に設置されている石灯籠

戦後間もない時期に設置された東恩納博物館の庭園。写真の右端に石灯籠が写っている。
東恩納博物館は、米国海軍政府のワトキンス政治部長・ハンナ教育部長らにより、1945(昭和20)年8月、沖縄陳列館として石川の東恩納に設立。翌年4月、東恩納博物館に改称された。
(写真:琉米歴史研究会)

1958(昭和33)年頃の首里博物館。写真左に同じ形の石灯籠があり、中央右に龍頭も見える。同博物館は、1953(昭和28)年5月に東恩納博物館と合併し、同時にペルリ記念館と一緒に龍譚池畔に新築移転した。
(写真:琉米歴史研究会)

何気なく撮影された写真をつないでみて、戦後史の一端を除いた気になったが、そこにどんな人々が関わり、どんないきさつがあったのかまでは分からない。

さまざまな出来事があって、過去は今につながっている。時間の波間にこぼれ落ちた事象が、再び浮かび上がって来れるなら、戦後文化の多様なありようにもっと光があたり、共感の幅も広がるだろう。ちょっとした気づきが、その入り口になることは間違いがないだろう。

(三嶋)

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