「津覇ある記」を開催します
2022年8月6日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
沖縄ある記の月一行事、地域散策を、今回は中城村津覇で開催します。8月14日「中城村・津覇ある記」ですね。
なので、おヒマな方は、誰でも是非ご参加ください。お金は取りません。
「津覇ある記」、時間は9時半集合で11時半までを予定しています。
集合場所は津覇小学校裏の駐車場です。
参加できそうな方はご連絡ください。よろしくお願いします。
<三嶋>
安謝ある記
2022年7月13日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
毎月第2日曜日に実施している散策で、今月は那覇市安謝を歩いた。
以前に取材しているためボクが案内したが、みんな勝手にユンタクするので楽といえば楽だ(笑)。
那覇新都心に隣接するだけに、安謝は古い集落から市街地へと変身しつつある。戦争や復帰前の記憶が薄れ、集落のつながりも希薄になりつつあるのかもしれない。しかし、地域の歴史は住民の共有財産であり、次世代に伝えるべき宝だけに、先達の歩みは伝えていって欲しいものだ。
安謝には龕屋(ガンヤー)も残っていて、行き場をなくした哀れを感じさせるが、その役割や歴史を記録し、次代に伝えることが重要だと思われる。
<三嶋>
『アメリカ世の軌跡』発刊です!
2022年6月26日 Category: 沖縄ある記 Comments : 2
お待たせしました!
昨年秋から制作していた書籍『アメリカ世の軌跡』がようやく完成し、発刊することが出来ました。
いや〜長かったですね。見るたびに誤植や言い間違いが見つかって、修正を繰り返したので、やたら時間がかかってしまいました。
しかし、沖縄の戦後から「復帰」までの政治・経済・社会の動きを、詳細な年表と写真で綴った書籍はこれまであまり見たことがないので、画期的ではないでしょうか。自画自賛になりますが、「復帰50周年」だからこそ、復帰以前の戦後を知る必要があると思い制作した次第です。
いろいろ突っ込みどころがあると思いますが、どうぞ手に取ってご覧ください。
<三嶋>
風樹館あるき
2022年6月12日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
今月の「ある記」は6月11日、風樹館見学であった。
風樹館は、企業家の金城キクさんが寄贈して出来た、琉球大学の資料館(博物館)。
首里から西原に移転して建てられた現在の建物は、建築家・金城信吉の設計。那覇市民会館の設計で知られるが、完成を見ることなく亡くなったため、最後の作品となったものである。
ジュゴンの骨とイノシシの骨を持って比べ、前者がはるかに重いのは、水中で生活する上で獲得した特性だとのこと。実際に触りながらの解説には説得力がある。なるほどねえ。
たくさん置かれている骨格標本はどれも美しい。小さく繊細なパーツが絶妙につながり、理に沿った動作を宿主に授ける様は、迷いと失敗ばかりの人間を嘲笑うかのようではないか。彼らのシンプルで潔い行動原理が、こんな時代だからかうらやましくもある。
ギリギリの人員と予算で、志と思いのある人々に支えられているこの風樹館。膨大な時間のなかで費やされてきた、地球の歴史や生物の営みに思いを寄せ、個人や国の利益で奔走する人々の愚かさを笑うには丁度いい、静けさに満ちた知的空間である。
<三嶋>
『アメリカ世の軌跡』校了
2022年6月4日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
昨年から制作していた書籍『アメリカ世の軌跡』が、ようやく校了となった。
いろんな人の協力を得て感謝にたえないが、何とか形にすることができると思うと、嬉しさがこみあげてくる。同時に、しっかりと氏名が残ることの怖さにも苛まれる。
書籍では、27年間の年表を柱にしているため、間違いは許されないと校正に多大な時間をかけた。しかし、それでも問題は出てくるであろうと、今から覚悟している。
復帰してよかったと考える住民が多くを占める沖縄で、復帰前の沖縄の姿は次第に遠ざかり、霞んでいくようである。
復帰前を体験はしていないが、同時代に思春期を生きていた自分は、当時の沖縄の状況を掘り起こし、どんな事が起こり、誰が何をしたのか、出来るだけ知りたいと思う。そして、それらを次の時代に残すことが必要だと考える。これからの社会をよりよいものにするためには、先達がつくった歴史に学ぶことが不可欠だからである。
そのためにも、身の丈知らずの思い上がりかもしれないが、日本ではなかった沖縄の姿を本書の年表と写真でご覧いただき、豊かになっていく暮らしぶりや地域の姿、今も変わらない基地、政治状況などを確認していただければ幸いである。
本当に、復帰してよかったんでしょうかね?
<三嶋>