「森のクラブ」の最終日
2017年1月28日 Category: 沖縄ある記, スクガー事業 Comment : 0
地域散策や地域作品展とともに、昨年10月から実施していた「森のクラブ」が、この日をもって修了。10回続いたことになります。
子どもたちは底川の森で遊んだあと、大きなたき火を囲んで、焼き芋やお鍋に舌鼓をうちました。
沖縄でも、火や土や水といった、ナマの自然を遠ざけた暮らしが当たり前になった現在、自分が山や川で遊んでいた時代がはるか昔のように感じますが、わずか50年ではないかとも思います。「こんな社会に誰がした」と誰かを呪いたくもなりますが、回りに敵をつくって自分を肯定(あるいは弁解)しても、何も変わらないと気付きます。
まずは足下の現実に向き合い、誠実に対処することからしか、事態は変わらないのでしょうね。

地域作品展in知念
2017年1月22日 Category: 沖縄ある記, スクガー事業 Comment : 0
昨年から続けているプロジェクトの一環として、「地域作品展in知念」を開催。
1月8日に実施した、集落散策&作品製作の発表会ですが、地域の人たちから集めたアルバム写真の方が人気。
なつかしい人や思い出に話が、やはり盛り上りますね。
最終日の22日午後には、プロジェクターで写真を投影しながら、みなさんでユンタクする交流会を開催しましたが、ナマの話はやはり面白いですね。
こんな時にしか知ることがないと思われる人たちと触れあい、その人生を垣間見せてもらうと、出会いの不思議を感じるとともに、人生の先輩に対する敬いの念がわき上がります。
それぞれの人生を懸命に生きる姿に教えられることも多く、どんな人も、生き続けているだけで尊いと、自然に頭が下る思いがしたのでした。

知念の戦後を訪ねる
2017年1月16日 Category: Myある記 Comment : 0
このところ知念にかかわる事が多いのですが、この日は前城さん、城間さんと、戦後撮影された場所を探して周辺をうろついて来ました。
現在、バス停「知念小学校前」がある辺りから見た、字吉富の風景。
山の上にあるニライカナイ橋の後方に見える山では、戦後、石灰岩の採石が行われています。左の丸い建物は水タンクで、その後に知念団地が見えます。
上記写真とほぼ同じ位置と思われる、戦後間もないころの写真(NPO法人琉米歴史研究会提供)。田んぼが多くを占め、カヤ葺き屋根の家屋が見受けられる。
知念山里から見た志喜屋方面。
ほぼ同じと思われる地点から1952(昭和28)年に撮影された写真。海岸まで美田が広がっていたのが分かりますね。
Vic Krantz撮影、NPO法人琉米歴史研究会所蔵。
遠くにアーヂ島(玉城仲村渠)が見えるが、その北東側には松が生い茂るアドゥチ島があって、米軍が実弾を使った上陸演習を行っていたとか。
前城さんの記憶では、その影響で島を覆っていたマツが枯れたそうです。
南部でも米軍の演習が行われていたのは知りませんでした。興味がそそられる話です。
<三嶋>

地域作品展を字知念で開催します
2017年1月10日 Category: 沖縄ある記, スクガー事業 Comment : 0
字知念で行った散策と製作された作品の発表、および地域の懐かしい写真展示を行います。
ご用とお急ぎでない方は、足をお運びください。
那覇からだと遠いなあ〜とお思いのあなた、ドライブがてら立ち寄ってもいいんじゃないですか?
たまにはのんびりと、終日、南部で過ごしてはいかがでしょうか。
小生のおすすめは最終日の22日(日)。
午後1時からは、プロジェクターを見ながらみんなでユンタクしますので、是非ご参加ください。
<三嶋>

仕事始めは知念から
2017年1月8日 Category: 沖縄ある記, スクガー事業 Comment : 0
「地域作品展in知念」当日。
小雨が降っていましたが、年末に一度延期しているし、雨も上がるとの予報だったため、少しだけ時間をずらして決行しました。
年末年始にイイ天気が続いていたため、この崩れ具合に「なんでよ〜」と嘆きましたが、思いのほか参加者も多く、それぞれ楽しんでいたようです。なので結果オーライでしょう(たぶん)。
カサを持っての散策。スケッチや撮影を行うには厳しかったのですが、初めての方がけっこういたためか、みなさん盛り上っていました。
歩くだけで楽しそう。
今回は公民館から古いスージ道を通り、坂道を下って海岸に出たあと、農道を通って戻るコース。たくさんの火ヌ神をまわり、岩礁が散らばる穴場的な海岸に沿って歩き、坂道を登って少し汗をかくといった内容だったので、調度いいぐらいの距離と内容ではなかったでしょうか(自画自賛)。
しかし一番なのは、やはり地元の方とユンタクしながら歩き、笑うことでしょう。
そして、一瞬にせよ土地の空気に触れ、その日常や、積み重ねた時の重さを実感することではないでしょうか。
散策のあと、午後からはコミュニティーセンターでユンタク会。
歩いた感想を述べあい、撮影のコツやスケッチの描き方などについて、プロジェクターを見ながら専門家のレクチャーを受けました。
手登根では暑すぎたし、知念では雨にたたられたワークショップでしたが、両方とも参加者には好評だった(たぶんだけど)ことが、救いでしょうか。
でも、散策とアートのコラボを、同時に行うには無理があるかも。日程の工夫やメニューを振り分けるなどの調整が必要だと感じます。
この点は大いに反省し、今後の糧にしたいと思います。
<三嶋>
