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博物館と市民参画

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前回は明治村に行った話を書きましたが、あんな広大な土地で、本物の展示品を並べるような展示は、沖縄では考えられないですね。

それにも増して、地方の博物館では、財政難のなか四苦八苦しているのが現状でしょう(よくは知らないけど)。費用対効果を求める議会や商工関係者などに対して、肩身が狭い思いをしているんではないでしょうか(よく知らないけど)。
それでも逆境を跳ね返し、メゲずに頑張って欲しいんですが、一方では観客・市民側の意識変革が必要なことも確かでしょう。
ただ、口を開けて(開けなくてもいいけど)、与えられるのを待つだけではなく、自分から面白いものを求めて動くことが、面白かったりするんですよね。

積極的に博物館に関わろうとするそんな市民と、そのボランティア精神と力を借してもらおうとする博物館とが手を結べば、当然“コスパ”も向上するはずです。
リタイアして金と時間に余裕のある年寄りや、貧乏に耐えながら理想に燃える若者もいるはずだから(たぶんだけど)、彼らが活躍する場や機会が増えれば、個人のスキルもアップするし、他世代の交流も活発になるのではないでしょうか。
「そんなことはやっとるわい!」との声もあるでしょうが、ほんとうにそうなら、ここまでひどい状況にはならなかったのではないでしょうか? 教育や文化芸術を誰もが等しく享受できなかったのが、残念ながら沖縄の現状だったように思います。
だからこそ、行政に頼らないで、自分たちの文化は自分たちで守り育てるという、当たり前の話をしているつもりなのです。

その点で、十分ではないまでも、ひとつの例になると思うのが、名護博物館と友の会の関係です。
市民参画への理解が博物館側にあり、館側の要望に応えようとする情熱が友の会側にあって、両者が連携する好循環が、立ち上げ前から30年以上続いているのです。
ほどよい大きさの環境と出会いの場所があり、誰もが自由に足を運べる雰囲気や、「何か」があるかもしれないと期待させる博物館の姿は、ひとつの理想のような気がするんですね。
※年寄りにはアジールとしての癒し効果もあるし
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中庭に向かって開放されたスペースは、誰でも利用フリー。
この開放感が名護博物館の一番の魅力。

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2014年2月に開催された名護博物館30周年記念式典。

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式典の後は博物館中庭でいつもの懇親会。
仲間が作る手料理で宴会が出来る博物館は、ここぐらいではないでしょうか。そういう意味でも貴重な博物館なのです。
またご馳走になりましょうねえ〜。
<三嶋>

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