根謝銘グスクでストレスもすっきり
2015年1月9日 Category: Myある記 Comment : 0
大宜味に行って、謝名城の根謝銘グスク(ウイグスク)に行ってきました。
機会がなかったこともあって、これまであまり意識したことがなかったグスクですが、初めて行ってみて自分の不明を恥じました。
山の地形をうまく利用し、南部とは異なる石を使った造りなども興味深かったのですが、何よりグスク全体を覆う深閑とした空気感に打たれました。鳥の声だけが響く深い木立の中に立つと、当時の人々の面影が見えるような不思議な感覚に包まれたのでした。
少し急な石段を登った頭頂部に建つ神アシャギ。下界の煩わしさを忘れさせる、静けさにあたりは支配されています。
根謝銘グスクから見た喜如嘉の集落方向。あいにくの天気で視界が悪かったのですが、古宇利島や今帰仁が意外なほど近いことに驚きます。
グスクの下を流れる南北二つの川には、ヤマトや中国から来た交易船が遡ってきたのでしょう。奄美諸島や今帰仁との関係など、興味深い話もあるはずなので、これを機会においおい勉強したいと思います。
根謝銘グスクを奥に見る、喜如嘉のヒンバムイ(森)からの景観。
(三嶋)

南恩納の農業用水路
2014年12月17日 Category: Myある記 Comments : 2
恩納村には、字恩納から分離した南恩納という字があります。
かつては、東側に接する金武町屋嘉から、山を越えて運ばれた山原の物資を船に積み替え、ここから那覇に送っていたこともある交通の要衝です。
というようなことを調べ、現地に行ってあれこれ見て来たのですが、思わず足を止めたものがあったので、今回はそれにフォーカス。
紹介するのは、恩納小中学校の裏から、国道58号に並行して走る水路に架かる、コンクリートの用水路。これまで何度か通った道ですが、気づきませんでした。道路で断ち切られているものの、東西に延びるラインはうかがえますが、どちらもその先は草むらに隠れて確認できません。
文献では水路の西側には我那覇という部落があり、宿道も通っていようです。
また、大昔は浅い海が続く土地で、それが徐々に陸地化して間にこの川(水路)が残ったという話もあります。
水路をまたぐ用水路の跡。たぶん、稲作が盛んだった1960年代までは周囲に水田が広がり、この水路にも勢いよく水が流れていたのでしょう。
そういえば、各地で高架の用水路を撮影していたので、ついでにそれも引っ張り出して紹介します。
名護市安部に残る用水路。国道331号をまたぐ橋脚部分の高さは、おそらく沖縄一ではないでしょうか。
金武町金武に残る用水路。最近完成した金武ダムの貯水池にも残っていて、水位が下ると時おり顔を出す事があります。
伊平屋村我喜屋に残る用水路。伊平屋島は稲作がまだ盛んに行われているためか、この用水路はまだ現役のようです。
(三嶋)

県庁を包んできました
2014年12月4日 Category: Myある記 Comment : 0
雨と風が時おり吹きつけるなか、「12.4県庁包囲県民大行動」に参加していきました。
県知事選で破れた仲井間知事の、往生際の悪さにワジワジーする人たちが大勢集まっていました。名護から駆けつけた人もいました。
雨も寒さもものともせず、前向きに闘っていこうとする大勢の人たちから、こちらもエネルギーをもらった気分。
コンディションの悪い中、しかしみなさん元気でしたね。
帰りがけに見つけ、吹き出したビラ。
そうだ、不正義にはユーモアで立ち向かおう。何事にも笑いを忘れない精神がユトリを生むし、硬直した局面には有効な武器になるのではないでしょうか。
(三嶋)

恩納の豊年祭
2014年10月18日 Category: Myある記 Comment : 0
字恩納の豊年祭に行って来ました。
二才頭(ニーセーかしら)を中心に進行される、道ジュネーに付いて行くと、演舞者、地謡、区民の一体感とともに、受け継がれていく伝統行事の素晴らしさを感じました。
ヌンドゥンチ(祝女殿内)で行われる奉納舞踊。
赤い衣装で踊るのは、新しく青年会に入った人たち(ミー青年)で、4人のうち3人が男性。このあと公民館を起点に道ジュネーが行われ、地域の人たちと一緒に、ゾロゾロと由緒あるポイントをひと回り。
道ジュネーでは、地域内のいわれのあるポイントごとに舞踊が演じられ、地謡もライブ。家々からも人が集まり、みんなで一体となって盛り上ります。
最後は公民館近くの角地で踊って終了。夕方から公民館二階の舞台で、本番が行われたようですが、朝からあちこち撮影してヘロヘロだったこちらは、ここであえなくリタイア。舞台見物は来年にとっておきましょうねえ。
(三嶋)

ひまし油
2014年10月10日 Category: Myある記 Comment : 0
「十・十空襲」70年目のこの日、ヤンバルの正敏さんを訪ねました。
帰り際、庭に「ひまし油」のもとがあると教えてもらいパチリ。
名前だけは聞いていましたが、見るのは初めてのはず(これまで気づかなかっただけかも)。
帰って調べると植物名はトウゴマ、別名ヒマ。沖縄名はチャンダカシーとあります。
トゲトゲのある丸い種子の形状から、ダニを意味するラテン語の学名が付けられたようですが、ちょっと可哀想。
「ひまし油」は、このトウゴマの種子を絞って採る油。エンジンの潤滑油などにも使われたほか、塗料や石けんなどの工業製品の原料として使用されているようです。
また、最近は、天然植物油として、医療や美容などでもいろいろな使い方がされているとネットで見ました。
幅広い可能性があるように思いますが、ヤンバルの新しい資源として、誰か開発にトライする人はいませんかね。
(三嶋)
