『しまたてぃ』最新号が出ました
2012年6月12日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
『しまたてぃ』連載中の「戦後を歩く」で、今回は「屋富祖大通り」を取り上げました。屋富祖自治会が発刊した写真集から、戦後の日常がストレートに伝わってくるような気がしたからです。
屋富祖は戦前まで静かな農村でしたが、戦後出現した基地(キャンプキンザー)によって、あっという間に繁華街へと変貌した所です。そして、かつての「繁栄」が完全に過去のものとなった現在、基地の門前町だった他所の街と同じように、さまざまな負の遺産を抱えて苦しんでいるようにみえます。
しかし、沖繩の米軍基地移転が現実的な選択肢となりつつある今、身近な歴史や暮らしを学び、ライフスタイルや価値観を見直すことで地域が元気を取り戻すことは、十分可能ではないでしょうか。それは基地の町だけではなく、沖繩に住むわれわれみんなの課題だと思います。
(三嶋)