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第2回知念ある記

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南城市知念の字知念を歩いてきました。
前回お願いしていたこともあって、地元の方々10人ほどが参加されたので、あちこち歩きながらユンタクに花が咲きました。
残念だったのは、知念の方言をこちらがよく分からなかったことで、ニュアンスは伝わるんですが、仲間同士の会話を聞いていると、?が浮かぶばかり。う〜ん、ウチナー口は深いですね。


古い石積みと新しい家が混在しているような集落の中。夕方には、のんびりとしたアナウンスが拡声器から部落内に流れます。
字知念は北側にある平仲(ひらなか)と、南側の久美山(くびやま)に分かれています。写真は平仲の「中の道」そばにある拝所(根屋)から撮ったものです。


古い石積みで囲まれた知念ノロの屋敷跡。正面に見えるヒンプンは竹です。屋敷内にはノロが使ったというカーや、文化財指定のサキシマスオウノキが繁っています。この日はウルトラマンの顔に例えられる楕円形の実がたくさん実っていました。


久美山(くびやま)地域にある知念大屋(ウフヤ)の拝所。集落背後の山腹にある知念グスクの城主・知念按司と、知念ノロのウコール(香炉)を代々守ってきた家にある拝所です。知念按司の刀も伝わっていたそうですが、いつのころか盗まれたそうで、その替わりに泥棒が置いていったという錆びた刀らしきものが今も残っています。替わりの刀を置いていった泥棒って・・・律義なのか何ナノか不思議。


あちこちにたくさんあるヒヌカン(火の神)のひとつ。ヒヌカンのことは、知念ではカママーイとも言うそうです。平仲にも久美山にもたくさんあり、この日だけでも9ヶ所を確認しました。
数が多い分けを聞くと、昔から火事が多かったので、火の用心のためということでした。昔はカヤ葺き家が多く、火が着くとまたたくまに焼け落ちたとか。
しかし、知念に限らず、沖縄ではどこも同じ条件だったはず。なぜこれだけ火の神が多いのか、という疑問に対する答えとしては、少し弱い気がするんですが・・・。宿題です。
(三嶋)

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