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変わり続ける土地

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ホテルや大型スーパーの開業があり、宇地泊がこのところにぎやかである。
この地は市内で唯一、写真のような自然の渚が残る場所だった。牧港川をまたぐようにのびるバイパスが建設される前、コンベンションセンターから南に続く海岸線が埋め立てられる前である。海岸沿いにはターンム畑があり、夏になると一面に広がるハート型の大きな葉が、灼熱の太陽の下で風にゆれていた。

戦前の宇地泊といえば漁業が盛んなムラで、カツオ節もつくられていたそうだ。
イルカ(ヒートゥー)も獲っていたらしく、ヒートゥージと呼ばれた場所(現在は公園)では、収穫したイルカの肉をムラ人に切り分けたと伝えられる。
戦後、「キャンプ・ブーン」に接収されていた土地は、1974(昭和47)年12月に開放されたとはいえ、もはやかつての暮らしに戻ることもままならないまま、人々は水田やターンム畑を耕し、商店や民家が混在する集落を形成したのである。
そして今、田んぼは埋め立てられてオシャレな新興住宅街となり、大きな道路と直線で管理された人工の海岸が、人々の暮らしからいっそう海を遠ざけて輝いている。
(三嶋)

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