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映画「飛べ!ダコタ」

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久しぶりにDVDを借りて観た映画、「飛べ!ダコタ」が面白かったので、報告します。
実話に基づくというこの映画では、戦後すぐの時期、佐渡島に不時着した英軍輸送機「ダコタ」をめぐって、戦争に対する住民のさまざまな立場や感情が描かれ、当時の人々の思いがしのばれて興味深いのですが、特に気になったのは終盤、村長が言う台詞。

村のおばさんたちの「自分たちは戦争に巻き込まれた」という意味の言葉に対し、村長は「国民みんなが戦争をはじめたんだ」という風な言葉を返すのです。
つまり、「天皇や軍や誰か偉い人たちに自分たちは騙された」のではなく、一人一人の国民が責任を自覚することが重要だし、そこからしか戦後(民主主義)は始まらない、というメッセージだと思うのですが、現実は、誰もそれを引き受けないまま、戦後70年が過ぎてしまったということでしょう。
映画でも、このリベラルな村長の言葉に、おばさんたちは「村長の言うことは難しい」という感じで応え、軽くスルーしてしまいます。

沖縄出身の比嘉愛未が熱演しているし、作り手や住民の熱気も伝わってくる、見ごたえある映画ではないでしょうか。おすすめです。


題名になったダコタ(Dakota)は、ネットで調べると、アメリカで戦前に作られた旅客機DC-3を、英軍輸送機として使った際の名称ですね。
ちなみに米軍はC-47 スカイトレインという名で使用していて、ここで紹介するNPO法人琉米歴史研究会所蔵の写真がその機体になります。
1953(昭和28)年11月6日、那覇基地から宮古に向かう際に撮影されたC-47 “Skytrain”。「ダコタ」ですね。
<三嶋>

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