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高校生と一緒にやんばるの沖縄戦を学ぶ

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名護市教育委員会主催の、「高校生とともに考えるやんばるの沖縄戦」という催しに参加しました。
今年のテーマは、「旧久志村にあった避難民収容地区と今」。
住民の収容地区となった久志・辺野古・瀬嵩をまわり、現場を確認しながら体験者の話などを聞きました。

高校生を対象としたこのワークショップへの参加は初めてですが、今年で21年目と知って驚きました。また、朝8時半から5時までの長丁場にもかかわらず、多くの高校生の真剣な眼差しにも正直いって感心しました。

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辺野古地区で、戦中・戦後のようすを学ぶ。

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久志浄水場近くの伊江村民収容地跡。
伊江島では、激しい戦闘に参加して多くの住民が犠牲となっています。生き延びた伊江村民は、1945年6月、大浦崎収容所(現在のキャンプ・シュワブ)に強制収用され、同年9月に現在の久志浄水場近くの山中に再移動を命じられました。人々は、食料難やマラリアで多くの命が奪われるなか、1947年3月までこの地に留め置かれたそうです。

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大浦湾をはさんで辺野古と向かい合う瀬嵩海岸で、対岸に見えるキャンプ・シュワブの現状を学ぶ。

このところの、辺野古や安保法制案などをめぐる政治のありようは、目茶苦茶としか言いようがありませんが、そんな大人の不甲斐なさを尻目に、彼ら・彼女らはしっかりと70年前の出来事を学び、当時のようすや人々の姿を懸命に想像していました。

それにしても、若者を戦場に送るかもしれないような事態に、再び直面することを想像した人がいたでしょうか。戦後、人々の胸に去来したものは、決して戦争をしてはならないということだったはずです。そして、それはすべての国民が共有してきたものだったはずです。
わずか70年で、戦前への回帰を志向する人々が跋扈するようになるとは……何とわれわれは愚かで、歴史に学ぼうとする謙虚さに欠けているのかと、嘆かずにはいられません。
(三嶋)

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