字知念の追加取材
2013年11月15日 Category: 沖縄ある記 Comment : 0
現在、字知念(南城市)の地域マップ作りを進めていますが、追加確認のために現地を訪ね、地元の方(前城さん)に案内してもらいました。
地域マップには、できるだけ地元で集めた情報を反映させていますが、ともすれば教科書的な知識を並べたものになり勝ちですので、自戒の念を込めて前城さんの話に耳を傾けました(人によって話が食い違い、何だかよく分からなくなることが多いのも事実なんですが…)。
知念城跡駐車場近くの道路沿いにあるウェーンガマ。道路から2mほど上に見えますが、以前は道路と同じ高さにあって、坂を上り下りする人が、この岩陰で涼をとったり雨宿りに利用したりしたとのことです。知念の集落の多くは、東側の海岸近くにあるため、ヤギのエサなどを苅るために、村の人はこの坂道を日に何度も往復したといいます。
字知念を横切る国道331から見た海岸部の風景。写真右側の、高くなっている部分から隣りの字・具志堅です。撮影地点の背後にはヒージャーガーラという場所があり、知念大川から流れた水が小さな滝をつくっていたようです。地名は、ツブしたヤギ(ヒージャー)を洗っていたことにちなむようですが、現在は覆われた草の間から、コンクリートの排水溝がわずかに見えるだけになっています。
写真に見える農地は、かつてはヒージャーガーラ一の水を利用した水田でした。写真より左側に位置する高台・ウカマシキ(集落の南端)では、昭和40年代ごろまで毛アシビーを行っていたとか。当時の小道具はギターで、男女の出会いの場を盛り上げたようです(弾き手はBGM担当で、損な役回りだったとか)。
(三嶋)