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南恩納の取り残された橋

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大学院大学(OIST)の開学や、観光業の隆盛で活気づく、恩納村へ豊年祭を見に行きました。
おおかたの沖縄県民にとって、恩納村のイメージは、「沖縄本島の真ん中あたりの西海岸にあり、ホテルが並ぶキレイな所」というようなものでしょう(たぶん)。
しかし、伝統的な集落の景観や暮らしが、今も少なからず残っていることなどは、案外知られていないのではないでしょうか(知っていた?)。
車で通過するだけでは、何も見えていなかったんだなあ、と思い知らされたんです。
やっぱり歩かないと見えてこないんですね。いろんなことが。


那覇側から行くと、恩納バイパスにいたる交差点そばに残る「南恩納橋」。
まだ新しい感じですが、銘板には「1955」と刻まれていました。
昭和30年ということは、小生と同じ年齢の橋。で、このまま見捨てられようとしているのか・・・。
ひと事とは思えないわ(橋だけど)。


大勢の人が集まった瀬良垣の豊年祭。
立派(豪華)な公民館の玄関をステージにして、若手の区民が熱演を繰り広げます。観客も一体となり、地域総ぐるみで進む舞台を見ていると、強い絆でつながる地域の姿が感じられ、寄留民の身からすると羨ましいところ。
歌も台詞もウチナー口ですので、こちらはさっぱりダメですが、満月を背に野外で演じられる踊りや芝居に、地域がもつ“底力”をあらためて感じました。
しかし、いくつもの演目が終了してそろそろお開きかと思ったら、組踊「久志の若按司」の開始となってビックリ。
そして、上演時間が「2時間」とキッパリ言われて、またビックリ。この時間から2時間!
そ、それでは・・・と失礼を承知で会場を中座し、恩納村を後にしたのでした。
(三嶋)

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名護博物館の企画展

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名護博物館で、自主企画展「生物の移動展」が始まっています(8月15日〜9月28日)。


同博物館では、やんばる全域を視野に入れたさまざまな活動や展示会を、積極的に展開しています。当初から、市民参画の開かれた博物館を目指すという方向性が明確に打ち出され、 “ブリディ(みんなの手)”という一語に込められたその精神は、開館30年になる今も受け継がれているといえるでしょう。
今回の展示会でも、名護博物館友の会が、学芸員の依頼に応えてさまざまなサポートをしていると聞きました。


古くて狭い展示会場ですが、さまざまな努力の跡が見て取れます。
角に見える鳥のはく製が乗っている義岩は、友の会の人たちが手づくりとか。博物館学芸員と友の会との連携は、博物館活動を維持する上で欠かせません。それは、これからの博物館や行政に求められる体制だろうと思いますが、同館ではすでに30年前から実践していることに改めて驚かされます。


展示会の受付は名護博物館友の会がボランティアで引き受けています。
写真は名護博物館友の会会長の玉城一男さんと、会員の親川明美さん。

名護博物館の、玄関から中庭に抜けるアプローチの心地よさは、来館したことがある方がみな一様に語るところですが、誰もが自由に出入りできる融通無碍な雰囲気と、そこで交わされる地元の人たちの楽しげなユンタクが、この博物館の宝の一つではないかと感じます。
管理や規制が行き過ぎて、ただでさえ高い敷居をますます高くしていたり、入館者数を気にするあまり出来合いのウケル展示会を呼んだり、広告に過剰な力を入れる事例が増えているように感じることが多い昨今、地元に密着した名護博物館の姿勢に、博物館活動の原点をみるような気がしたのでした。
(三嶋)

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辺野古の8.23県民大会に行ってきました

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先週からの流れで辺野古に行くつもりでいたら、県民大会開催の報道。名護からもバスが出ると聞いたので、便乗させてもらいました。
道路沿いの狭い場所で、集会ができるのかと心配しましたが、何とかなるもんですね。
ゲート前に続々とやって来る人たちの列が、フェンス沿いに伸びていき、歩道を埋めつくしたようです(身動きできず、遠くの方はよく見えなかったんですが)。
そして、シュプレヒ・コール。次々に登壇する人たちのあいさつに、炎天下に立つ参加者が汗だくで応え、会場はヒートアップ。ヘリ基地反対協代表の安次富浩さんが、叫びに近いあいさつを述べると、ひときわ大きな歓声が上がりました。

 

 


闘いはまだまだ続きます。
個人として何ができるのかどう向き合えばいいのか、これからもジタバタと悩まされるんでしょうが、それでも、何もしないよりは少しだけイイのではないかと考えます。
学生運動が華やかりしころ「沈黙は共犯だ」という言葉を耳にしましたが、このごろよく思い出すんですよね。
(三嶋)

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辺野古140816

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昼前に着いた辺野古の海は予想したより静かで、いろんな人がやって来ては海を眺め、基地を眺めていました。
異様だったのは、沖合に点々と海上保安庁の船が並んで停泊していること。7,8隻の船はむき出しの「国家」そのものだと感じます。
辺野古はいつも気になる存在でしたが、正面から向き合う決心もつかず、中途半端な気持ちのままだったので、なかなか足を運べない所だったといえます。
それだけに今回、機会をつくってくれた友人に感謝。飛び越えてみたら、自分がハードルを作っていたことに気づいたような気もします。


那覇からバスでかけつけた人たち。


友人の友人で、辺野古に通い続けているシノハラさんの話を聞いたので、本人の許可を得て公開します。
過酷な闘いに身を置いている人とは思えない、柔和で落ち着いた物腰の女性ですが、それは、様々なものを賭してきたからこそにじみ出るものでしょう。


シノハラさんが言うように、あきらめないことが大事なんでしょうね。
ともすれば、したり顔で評論家フージーになる人が多い昨今ですが、頭ではなく、胆(心)や体で世界を捉えたいと改めて思います。マスコミのニュースや、ネットで得た情報にはない、ナマの肉声や空気を感じることがいかに重要か。てなことで、スタンスの取り方にこれからも悩みつつ(たぶん)、辺野古からは目が離せないと思った次第です。
(三嶋)

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Made In OKINAWA雑記~聴覚篇

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けしからん(*’ω’*) これじゃ「美し過ぎるスピーカー」だ!

宙に浮かび、見事な杢目で誘惑してくる、“HADO”ネーミングはストレート。

この小振りな太鼓を思わせるスピーカーは、どんな音を聴かせてくれるのだろうか?

その疑問を明かすべく、首里山川町のSPEC PROJECTを取材してきた。

 

様々な展示会での評判が広がり、ショールームを訪れる人は続々増えていると言うが、その音質は如何に??

 

いざ試聴タイム(‘ω’)ノ

 


I Am a Bird Now – Antony & The Johnsons
Category:Rock, Vocal 2004年作品 英国
**ルー・リードの2003年ワールドツアーにバックヴォーカリストとして参加し、世界的注目を集める。現代ロックヴォーカリスト最高峰の一人である**

 

Impression : アントニーの声が生々しくも美しい。曲調に合わせ体を揺らし唄っている様が感じ取れる。マイクロフォンと口の僅かな距離の行き来が鮮明に伝わる。

 

ぞめき参 徳島阿波おどり 路上派
Category:Ethnic 2011年作品 日本
**徳島県の阿波踊り実録盤。ミュージシャン久保田麻琴氏録音による生々しくラウドな音源集。ライナーに「太鼓の様に大きなスピーカーを爆音で」と記されている。今回は、久保田氏が推奨する物とは対照的にコンパクトな「HADO」で再生してみた**

 

Impression : 準備されていた、2ユニット毎に、違う特性があり面白い結果に、一方は、和太鼓を叩くバチのしなりが見えた。やや硬質な音。他方は、叩かれた太鼓の皮の撓みが見えてくる。柔らかな音。眼を閉じていても、脳内で視覚が動き出す。

 


The Great Pretender – Lester Bowie
Category:Jazz 1981年作品 米国
*** アート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバー、ブリジット・フォンテーヌのアルバム“Comme à la radio”での演奏でアメリカのトランぺッター。
彼の音楽は強烈な前衛性のみで語られる事が多いが、ジャズ史を紐解いても唯一無二のテクニックと原始的ジャズ衝動の両面を兼ね備えた神の子。今回、試聴したアルバムは、彼の音楽史上最も聴き易い一枚***

 

Impression : 正直言えば、この音楽を完璧に再現出来るスピーカーなんて無いと思っていた。このアルバムで試聴するのは、かなり意地悪である、、、
然し、まるで血を吐く様なトランペットが、木管楽器の様にオーガニックに轟いた。アンサンブルの駆け引き、ライド・シンバルの、僅かな強弱、、、チャンスを得た時に吹き荒ぶサックス。。。ベースの弦が軋ませる空気感。即興の中で、全てのプレイヤーが楽器の血流に取り憑かれている。
長い曲ではあるが、終幕まで、暫し皆が無言で聴き入っている。
僕も小島さんもほぼ仮死状態で聴き入ってしまった。(笑)
溜息とともに「これはヤバいですね」と感慨を共有した。

以上、自分だけ素晴らしい体験をしてしまった(‘◇’)ゞ

 

こんな風に文字で書いても、伝えきれるものでは無い。
依って、是非ともSPEC PROJECTショールームに御足労願いたい。
今日の聴覚体験を共有したいので。。。

 

スペックプロジェクト【HADO】
那覇市首里山川町3-8-23
Tel. : 098-943-0072
URL: http://www.hado-sp.com/

 

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